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摩訶般若波羅蜜経勝出品第二十二

二、ブッダ、摩訶衍が一切の世間及び天・人・阿修羅の中に勝出する理由を説く

須菩提。若欲界當有實不妄不異諦不顛倒。有常不壞相非無法者。是摩訶衍不能勝出一切世間及諸天人阿修羅。 須菩提。もしも欲界は、まさしく実体・虚妄ならざること・真理に異ならざること・顛倒していないことがあるというのであり、恒常なもの・壊れない姿かたち・事物がないということがないというなら、この摩訶衍は一切の世間及び諸々の天・人・阿修羅の中に勝出することはできないのである。
須菩提。以欲界妄憶想分別和合名字等有一切無常想(相ならん)無法。
以是故摩訶衍勝出一切世間及諸天人阿修羅。
須菩提。欲界は虚妄・憶想・分別・和合・名称等に一切は恒常でない姿かたち、事物がないということがあり、これにより摩訶衍は一切の世間及び天・人・阿修羅の中に勝出するのである。
須菩提。色界無色界若當實有不妄不異諦不顛倒。有常不壞相非無法者。是摩訶衍不能勝出一切世間及諸天人阿修羅。 須菩提。色界・無色界は、もしも、まさしく実体・虚妄ならざること・真理に異ならざること・顛倒していないことがあるというのであり、恒常なもの・壊れない姿かたち・事物がないということがないというなら、この摩訶衍は一切の世間及び天・人・阿修羅の中に勝出することはできないのである。
須菩提。以色界無色界妄憶想分別和合名字等。有一切無常破壞相無法。
以是故。摩訶衍勝出一切世間及諸天人阿修羅。
須菩提。色界・無色界は、虚妄・憶想・分別・和合・名称等に、一切は恒常でない・破壊した姿かたち・事物がないということがあり、これにより摩訶衍は一切の世間及び天・人・阿修羅の中に勝出するのである。
須菩提。若色當實有不妄不異諦不顛倒。有常不壞相非無法者。是摩訶衍不能勝出一切世間及諸天人阿修羅。 須菩提。もしも物質的存在は、まさしく実体・虚妄ならざること・真理に異ならざること・顛倒していないことがあるというのであり、恒常なもの・壊れない姿かたち・事物がないということがないというなら、この摩訶衍は一切の世間及び天・人・阿修羅の中に勝出することはできないのである。
須菩提。以色妄憶想分別和合名字等有一切無常破壞相無法。
以是故。是摩訶衍勝出一切世間及諸天人阿修羅。受想行識亦如是。
須菩提。物質的存在は、虚妄・憶想・分別・和合・名称等に、一切は恒常でない・破壊した姿かたち・事物がないということがあり、これによりこの摩訶衍は一切の世間及び天・人・阿修羅の中に勝出するのである。
感覚・知覚・意志・意識またこのようである。
須菩提。若眼乃至意。色乃至法。眼識乃至意識。眼觸乃至意觸。眼觸因生受乃至意觸因生受。若當實有不妄不異諦不顛倒。有常不壞相非無法者。是摩訶衍不能勝出一切世間及諸天人阿修羅。 須菩提。もしも眼から心(六根)、物質的存在から事物(五蘊)、視覚から認知機能(六識)、眼と外界との接触から心と外界との接触(六触身)、眼と外界との接触により生じる判断から心と外界との接触により生じる判断(六受身)は、もしも、まさしく実体・虚妄ならざること・真理に異ならざること・顛倒していないことがあるというのであり、恒常なもの・壊れない姿かたち・事物がないということがないというなら、この摩訶衍は一切の世間及び天・人・阿修羅の中に勝出することはできないのである。
須菩提。以眼乃至意觸因生受妄憶想分別和合名字等。有一切無常破壞相無法。
以是故。摩訶衍勝出一切世間及諸天人阿修羅。
須菩提。眼から心と外界との接触により生じる判断は、虚妄・憶想・分別・和合・名称等に、一切は恒常でない・破壊した姿かたち・事物がないということがあり、これにより摩訶衍は一切の世間及び天・人・阿修羅の中に勝出するのである。

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著作 アルキメデスの館