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摩訶般若波羅蜜経出到品第二十一

三、ブッダ、大乗は留まる処がないことを説く

須菩提。汝所問是乘至何處住者。
須菩提。汝は、どこに到り留まるのかと質問した。
須菩提。是大乘無住處。 須菩提。この大乗は留まる処がないのである。
何以故。
一切法無住相故。是乘若住不住法住。
どうしてであろうか。
一切の事物は留まらないという姿かたちがあるからである。この乗がもしも留まるとしても理法は留まることに留まらない。
須菩提。譬如法性不生不滅。不垢不淨無相無作。非住。非不住。 須菩提。譬えば事物の本性が生ぜず滅せず、垢つかず浄まらず、姿かたちなく作されず、留まるのでなく、留まらないのでないようなものである。
須菩提。是乘亦如是。非住非不住。 須菩提。この乗もまた同じようである。留まるのでもなく留まらないのでもない。
何以故。
法性相非住非不住。
どうしてであろうか。
事物の本性の姿かたちは留まるのでもなく留まらないのでもない。
所以者何。
法性相空故。乃至無作性無作性空故。
諸餘法亦如是。

何がその理由であろうか。
事物の本性の姿かたちが
空であるから、さらに作されないことの本性、作されないことの本性が空であるからである。
これ以外の事物もまた同じようである。

須菩提。
以是因故。是乘無所住。以不住法不動法故。

須菩提。
この因縁によるから、この乗は留まることがない。留まらないという理法・不動の理法によるからである。

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著作 アルキメデスの館