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摩訶般若波羅蜜経発趣品第二十

十一、ブッダ、九地中に住し具足すべき十二法を説く

云何菩薩受無邊世界所度之分。
十方無量世界中
生。如諸佛法所應度者而度之。

「菩薩が無辺の世界に救い上げることの分担を受けるとはどういうことでしょうか」
「十方の無量の世界の中の衆生を、諸々の仏の理法がまさに救い上げるように、これを救い上げるのである」

云何菩薩得如所願。
得六波羅蜜具足故。

「菩薩が願うようなことを認知するとはどういうことでしょうか」
「六つの波羅蜜を具足することを認知するからである」

云何菩薩知諸天龍夜叉闥婆語。
辭辯力故。

「菩薩が諸々の天・龍・夜叉・ノ闥婆の言語を知るとはどういうことでしょうか」
「辞弁の力があるのである」

云何菩薩胎生成就。
菩薩世世常化生故。

「菩薩の胎生が成就するとはどういうことでしょうか」
「菩薩は世々常に化身するからである」

云何菩薩家成就。
常在大家生故。

「菩薩の家が成就するとはどういうことでしょうか」
「常に大家に生まれるからである」

云何菩薩所生成就。
剎剎(利ならん)家生若婆羅門家生故。

「菩薩が生まれる所は成就するとはどういうことでしょうか」
「例えば剎利
(クシャトリヤ、王族)の家に生まれ、例えば婆羅門(ブラーフマナ、バラモン)の家に生まれるからである」

云何菩薩姓成就。
如過去菩薩所生姓。從此中生故。

「菩薩の姓が成就するとはどういうことでしょうか」
「過去の菩薩が生まれた所の姓のように、その〈姓の〉中から生ずるからである」

云何菩薩眷屬成就。
純諸菩薩摩訶薩為眷屬故。
「菩薩の眷属が成就するとはどういうことでしょうか」
「まじりけなく諸々の菩薩摩訶薩は眷属であるからである」
云何菩薩出生成就。
生時光明遍照無量無邊世界。 亦不取相故。
「菩薩の出生が成就するとはどういうことでしょうか」
「生まれる時、光明が遍く無量無辺の世界を照らし、また姿かたちを取らないからである」
云何菩薩出家成就。
出家時無量百千億諸天侍從。出家
(侍從出家。ならん)是一切生必至三乘。
「菩薩の出家が成就するとはどういうことでしょうか」
「出家の時、無量の百・千・億の諸々の天が侍従して出家する。この一切の衆生は必ず三乗に至るのである」
云何菩薩莊嚴佛樹成就。
是菩提樹以
金為根。七寶為莖節枝葉。莖節枝葉光明。遍照十方阿僧祇三千大千世界。
「菩薩の仏樹の荘厳が成就するとはどういうことでしょうか」
「この菩提樹は根は黃金である、茎節・枝葉は七宝であり、茎節・枝葉の光明は、遍く十方の阿僧祇の三千大千世界を照らすのである」
云何菩薩一切諸善功コ成滿具足。
菩薩得
生清淨佛國亦淨。
「菩薩の一切の諸々の善・功徳が成満し具足するとはどういうことでしょうか」
「菩薩は衆生が清浄ならば仏国もまた浄いということを得る。
是為菩薩住九地中具足十二法。 これが菩薩が第九の地位の中にあって十二の理法を具足するということなのである」

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著作 アルキメデスの館