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摩訶般若波羅蜜経発趣品第二十

十、ブッダ、八地中に住し具足すべき五法を説く

云何菩薩順入生心。
菩薩以一心知一切
生心及心數法。

「菩薩が衆生の心に順入するとはどういうことでしょうか」
「菩薩は一心を以て一切の衆生の心及び心の数々の働きを知るのである」

云何菩薩遊戲諸神通。
以是神通從一佛國至一佛國。亦不作佛國想。

「菩薩が諸々の神通に遊戯するとはどういうことでしょうか」
「この神通を以て一仏国より一仏国に至り、また仏国の想いを起こさないということである」

云何菩薩觀諸佛國。
自住其國見無量諸佛國。亦無佛國想。

「菩薩が諸々の仏国を観ずるとはどういうことでしょうか」
「自らその国にあって、無量の諸々の仏国を見るが、また仏国の想いはないのである」

云何菩薩如所見佛國自莊嚴其國。
住轉輪聖王地。遍至三千大千世界。以自莊嚴。

「菩薩が見る所の仏国のように、自らその国を荘厳するとはどういうことでしょうか」
「転輪聖王の地位にあって、遍く三千大千世界に至ることにより自ら荘厳するのである」

云何菩薩如實觀佛身。
如實觀法身故。
「菩薩が実の如く仏身を観ずるとはどういうことでしょうか」
「実の如く法身を観るからである。
是為菩薩住八地中具足五法。 これらが菩薩が第八の地位の中にあって五つの事物を具足するということなのである」

云何菩薩知上下諸根。
菩薩住佛十力。知一切
生上下諸根。

「菩薩が上下諸々の気根を知るとはどういうことでしょうか」
「菩薩が仏の十力に留まって、一切の衆生の上下諸々の気根を知るのである」

云何菩薩淨佛國土。
生故。

「菩薩が仏国土を浄めるとはどういうことでしょうか」
「衆生を浄めるからである」

云何菩薩如幻三昧。
住是三昧能成辦一切事。亦不生心相故。
「菩薩の幻のような三昧とはどういうことでしょうか」
「この三昧によって、一切の事を成弁することができ、また心という姿かたちがを生じないからである」
云何菩薩常入三昧。
菩薩得報生三昧故。
「菩薩が常に三昧に入るとはどういうことでしょうか」
「菩薩は報生三昧
(寂静の境地)を認知するからである」
云何菩薩隨生所應善根受身。
菩薩知
生所應生善根而為受身。成就生故。
「菩薩が衆生の応ずる所の善根に随って身を受けるとはどういうことでしょうか」
「菩薩は衆生の善根のまさに生ずべき所を知って、身を受け、衆生を救い上げるからである。
是為菩薩住八地中具足五法。 これらが菩薩が第八の地位の中にあって五つの理法を具足するということなのである」

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著作 アルキメデスの館