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摩訶般若波羅蜜経発趣品第二十

七、ブッダ、六地中に住し具足すべき六法を説く

云何菩薩住六地中具足六法。
所謂六波羅蜜。諸佛及聲聞辟支佛。住六波羅蜜中能度彼岸。是名具足六法。

「菩薩が第六の地位の中にあって六つの理法を具足するとはどういうことでしょうか」
「いわゆる六つの波羅蜜である。諸々の仏及び声聞・辟支仏は六つの波羅蜜の中にあって、彼岸に渡ることができる。これを六つの事物を具足すると呼ぶのである」

云何菩薩不作聲聞辟支佛意。
作是念聲聞辟支佛意非阿耨多羅三藐三菩提道。

「菩薩が聲聞・辟支仏の心を起こさないとはどういうことでしょうか」
「『聲聞・辟支仏の心は阿耨多羅三藐三菩提の道ではない』と、このように想うことである」

云何菩薩布施不生憂心。
作是念此非阿耨多羅三藐三菩提道。

「菩薩の布施は憂心を生じないとはどういうことでしょうか」
「『これは阿耨多羅三藐三菩提の道ではない』と、このように想うことである」

云何菩薩見有所索心不沒。
作是念此非阿耨多羅三藐三菩提道。

「菩薩が欲しいものがあるのを見て心が没することがないとはどういうことでしょうか」
「『これは阿耨多羅三藐三菩提の道ではない』と、このように想うことである」

云何菩薩所有物布施。
菩薩初發心時布施。不言是可與是不可與

「菩薩が持てる物を布施するとはどういうことでしょうか」
「菩薩は初発心の時布施し、これは与えるべきだろうか、これは与えるべきでないだろうかを言わないのである」

云何菩薩布施之後心不悔。
慈悲力故。

「菩薩が布施した後に心が悔いないとはどういうことでしょうか」
「慈悲の力だからである」

云何菩薩不疑深法。
信功コ力故。
是為菩薩住六地中遠離六法。
「菩薩が深法を疑わないとはどういうことでしょうか」
「信功徳の力だからである。
これが菩薩が第六の地位の中にあって六つの理法を具足するということなのである」

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著作 アルキメデスの館