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摩訶般若波羅蜜経発趣品第二十

四、ブッダ、三地中に住し満足すべき五法を説く

云何菩薩摩訶薩多學問無厭足。
諸佛所
法。若此間世界若十方世界諸佛所法盡欲聞持。是名多學問無厭足。

「菩薩摩訶薩が多く学問をして厭き足りることがないとはどういうことでしょうか」
「諸々の仏の説く所の事物、例えばこちらの世界、例えば十方の世界の諸々の仏の次のように説いた事物を尽く聞き保持しようと思う、これを多く学問をして厭き足りることがないと呼ぶのである」

云何菩薩淨法施。
有所法施乃至不求阿耨多羅三藐三菩提何況餘事。是名不求名利法施。

「菩薩が事物の布施を浄めるとはどういうことでしょうか」
「事物の布施をするということがあって、そして阿耨多羅三藐三菩提を求めないことに至り、その他はどうでもよい。これを事物の布施に名利を求めないと呼ぶのである」

云何菩薩淨佛國土。
以諸善根迴向淨佛國土。是名淨佛國土。

「菩薩が仏国土を浄めるとはどういうことでしょうか」
「諸々の善根を積んで迴向し仏国土を浄める、これを仏国土を浄めると呼ぶのである」

云何菩薩受世間無量懃苦不以為厭。
諸善根備具故。能成就
生亦莊嚴佛土。乃至具足薩婆若終不疲厭。是名受無量懃苦不以為厭。

「菩薩が世間の無量の懃苦を受けながらも、これを厭わないとはどういうことでしょうか」
「諸々の善根が備わり具わっているから、成就し、また仏土を荘厳し、さらに薩婆若を具足し終わっても、疲れを厭わない。これを無量の懃苦を受けながらも、これを厭わないと呼ぶのである」

云何菩薩住慚愧處。
恥諸聲聞辟支佛意。是名住慚愧處。

「菩薩が慚愧の処にあるとはどういうことでしょうか」
「諸々の声聞・辟支仏の心を持つことをを恥じる。これを慚愧の処にあると呼ぶのである。

是為菩薩摩訶薩住三地中滿足五法。 これらが菩薩摩訶薩が第三の地位の中にあって五つの理法を満足するということなのである」

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著作 アルキメデスの館