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摩訶般若波羅蜜経勧学品第八

三、スブーティ、菩薩摩訶薩の法愛を生じない正しい見方を説く

舍利弗問須菩提。
云何名菩薩摩訶薩無生。
舎利弗が須菩提に尋ねた。
「何を菩薩摩訶薩の無生
(空)と名づけるのでしょうか」
須菩提言。
菩薩摩訶薩行般若波羅蜜時。
須菩提が言った。
「菩薩摩訶薩が般若波羅蜜を行ずる時、
空中不見外空。
外空中不見
空。
内面の空中に外面の空を見ません。
外面の空中に内面の空を見ません。
外空中不見外空。
外空中不見外空。
外面の空中に内面および外面の空を見ません。
内面および外面の空中に外面の空を見ません。
外空中不見空空。
空空中不見
外空。
内面および外面の空中に空の空を見ません。
空の空中に内面および外面の空を見ません。
空空中不見大空。
大空中不見空空。
空の空中に大きな空を見ません。
大きな空中に空の空を見ません。
大空中不見第一義空。
第一義空中不見大空。
大きな空中に最重要意義の空を見ません。
最重要意義の空中に大きな空を見ません。
第一義空中不見有爲空。
有爲空中不見第一義空。
最重要意義の空中に因縁によって生滅変化する事物の空を見ません。
因縁によって生滅変化する事物の空中に最重要意義の空を見ません。
有爲空中不見無爲空。
無爲空中不見有爲空。
因縁によって生滅変化する事物の空中に生滅変化しない事物の空を見ません。
生滅変化しない事物の空中に因縁によって生滅変化する事物の空を見ません。
無爲空中不見畢竟空。
畢竟空中不見無爲空。
生滅変化しない事物の空中に究極の空を見ません。
究極の空中に生滅変化しない事物の空を見ません。
畢竟空中不見無始空。
無始空中不見畢竟空。
究極の空中に始めがない空を見ません。
始めがない空中に究極の空を見ません。
無始空中不見散空。
散空中不見無始空。
始めがない空中に分散した空を見ません。
分散した空中に始めがない空を見ません。
散空中不見性空。
性空中不見散空。
分散した空中に本性の空を見ません。
本性の空中に分散した空を見ません。
性空中不見諸法空。
諸法空中不見性空。
本性の空中に諸々の諸々の事物の空を見ません。
諸々の諸々の事物の空中に本性の空を見ません。
諸法空中不見自相空。
自相空中不見諸法空。
諸々の諸々の事物の空中に自らの姿かたちの空を見ません。
自らの姿かたちの空中に諸々の諸々の事物の空を見ません。
自相空中不見不可得空。
不可得空中不見自相空。
自らの姿かたちの空中に〈実体として〉認知することのできない事物の空を見ません。
〈実体として〉認知することのできない事物の空中に自らの姿かたちの空を見ません。
不可得空中不見無法空。
無法空中不見
SAT有「。」)不可得空。
〈実体として〉認知することのできない事物の空中に存在しない事物の空を見ません。
存在しない事物の空中に〈実体として〉認知することのできない事物の空を見ません。
無法空中不見有法空。
有法空中不見無法空。
存在しない事物の空中に存在する事物の空を見ません。
存在する事物の空中に存在しない事物の空を見ません。
有法空中不見無法有法空。
無法有法空中不見有法空。
存在する事物の空中に存在せず存在する事物の空を見ません。
存在せず存在する事物の空中に存在する事物の空を見ません。

舍利弗。菩薩摩訶薩行般若波羅蜜。得入菩薩位。

舎利弗、菩薩摩訶薩は般若波羅蜜を行じて菩薩の位に入ることができるのです。

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著作 アルキメデスの館